The 迷子の極み (中村修人のブログ)

ボケ防止に駄文をこさえる。usual name名義やその他で音楽活動中 / Supersonal Recordsの代表

一ヶ月半bandcampを活用した所感と友人がレビューを書いてくれて嬉しいという話

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【bandcampやってます】

自身のbandcampを本格的に運営するようになって約一ヶ月半が経ちました。
脳内整理のために所感をつらつら書きます。
あくまで現在の所感なので後々変わることは大いにあり得ますが。

と、本題の前に今までの購入者の皆様に御礼をば。
ご購入下さった皆様、誠にありがとうございます。
心から感謝しております。
毎晩、皆様の御多幸をお祈り申し上げております。

nakamurasyuto.bandcamp.com

・オープン当時に書いたブログ

 

【bandcampの長所短所】

・長所
サブスクリプションと比較して圧倒的に利益率が高いのがDL販売の良い点ですよね。
一般性の薄い音楽やってて且つ有名でもないとあれば、サブスクでは100円稼ぐのもしんどいところ、コアなリスナーがひとりでも1000円出して下さればサブスク何再生分になることやら。
まあ、手数料やら何やら引かれて振り込まれる頃には700円くらいになってしまいますけど。

・短所
楽曲を単体でアップするんじゃなく、しっかりバッチリ完成したアルバムをアップしないといけない感じ、ありません?俺はあります。
いや、楽曲単位でのアップもいいんでしょうが、やはりこのページデザインや金銭に直結するページだと思うと、デモやら音質グズグズのライブ音源やらただただ不毛に続くインプロやら「これでカネを取ろうってのか?」というクオリティの音源はアップしたくない。
何らかの狙いがない限りは無料公開もしたくない。
よって更新が非常に難しく、そこはSoundcloudとは真逆ですね。
あとは支払方法のハードルが高く、そのせいで購入に至らない人が多い印象。
めっちゃ残念。

・因みに
サブスクとbandcampの両方をやるってのは、購入して下さった御方に申し訳ない半分、こちとら個人なので管理しないといけないアカウントが増えるのは面倒なのが半分ですね。
Beatportに関しては勉強不足のため触れません。

まあ、こんなところです。
当たり前のことしか書いてなくてすみません。
bandcampさんとは今後も上手にお付き合いしていきたいですね。

【自作のランキング】

売上と再生数を併せて適当にまとめると本日現在下記のようになります。
・一位「Crack / usual name」7曲¥500
・二位「Radiorganizaion / Nakamura Syuto ft. Naoe Miki」6曲¥500
・同率二位「ANT / ANT_Tokyo」5曲¥1000
・次点「Best Works 3 GEKIKARA!!! / usual name」9曲¥500
旧作で一番人気が一番アングラなGEKIKARA!!!という点がね、なんとも。


【友人がレビューを書いて下さった】

大変嬉しいことに、長い付き合いになる友人の二人が自発的にレビューを書いてFacebookに投稿して下さったんです。
許可を得てここに貼らせて頂きました。
こういうの嬉しいよな…。

Radiorganizaion / Nakamura Syuto ft. Naoe Miki」著者:A氏
友人がアルバムをリリースしたので、たまには身近な人間の作品について書いてみようかと思う。
今回紹介するのは中村修人さんの『Radiorganization』という作品だ。
本作は短波ラジオ奏者である直江実樹さんとの共作となっており、直江さんの演奏したラジオサウンドを中村さんが編集して曲にする、という制作手法がとられたようだ。

いわゆるノイズと呼ばれる音楽に類するサウンドなので聴きやすさなどとは縁遠いが、このような音楽性だからこそ『Radiorganization』には「ラジオからこんな音楽が作れるのか!」という驚きに満ちている。
人によってはこれがラジオの音だとは判別できないかもしれない。それくらいにレンジの広い音がこの作品では鳴っているのだ。

あるいは「ラジオなんだから色んな音が出るに決まってる」という声もあるかもしれない。
一聴してもらうとすぐに分かると思うのだが、ここでいう[短波ラジオ]が出す[レンジの広い音]というものは、言葉とは裏腹のかたよった音色のことを指しており、短波ラジオが持つ独特のザラついた質感のノイズと、チャンネルを探す時の奇妙な発振音、またはラジオの電波とは無関係な物理スイッチを切り替えた際のポップ音、それらが混然となって生まれる独自のテクスチャーのことである。
決して放送局から受信した音をラジオから垂れ流している訳ではない。

俺がこの作品を聴いて思い出したのはsalyu × salyuの『s(o)un(d)beams』だった。
『s(o)un(d)beams』は歌手のSalyuCorneliusこと小山田圭吾が共同プロデュースして出来た作品という体にはなっているものの、実のところ小山田が偏執的にSalyuの声を「素材として」扱った作品だと俺は理解していて、その関係性が今回の中村さんと直江さんの関係性と重なるなと感じたのだ。
音楽性こそ全く似ていないが、一人のアーティストを「素材として」料理した両作品はどこか同じ性格を帯びているように思う。
少なくともどちらも異様なストイックさがにじみ出ていて、そのストイックさの正体は徹底してコンセプトに忠実であることなんだろう。

本作で中村さんは『Beat'n'Radio』なるジャンルを提唱しており、半分冗談なのかもしれないが、もう半分は本気なんだろうなと思わせられるくらいに『Radiorganization』は独自性をもったアルバムに仕上がっている。
これを単純にインダストリアルともアンビエントともドローンとも言い切れないのは、それがどうあがいても短波ラジオ(あるいは直江さんの)の音でしかあり得ないからだ。
アスファルトを使って研いだようなラジオのノイズ。それらを切り貼りして生まれたのは絶妙なリズムの反復である。
反復とはあまりにも単純であるがゆえに使い方次第では非常に強力なシステムとなる力を持っていて、しかしだからこそ使いこなすのが難しくもあるのだが、そこはドラマーとしても実力者である中村さんのセンスが存分に発揮されてると言っていいだろう。
そして、洗練された反復のことを『Beat』と呼ぶのである。

普段アバンギャルドな音楽を聴かない人にこそ、こんな面白い音もあるよと薦めたくなる作品だ。


ANT / ANT_Tokyo」著者:T氏
知り合いだからという訳ではなく、格好良かったので、勝手に全曲解説します。
バンドっていいな、と久々に思いました。
あと、羨ましいなと。
サポートメンバーでライブに出たい。

1. Are you free : 最後のニュースをポストロックにしたらこんな仕上がりかも?サビのアンサンブルと音の配置が美しく、多幸感あふれるオープニングトラック。

2. Voodoo : 実はこのアルバムの中で一番重要な曲では?この曲のタメがあって、次の零-gravityが炸裂できる訳ですし、作品の深みや広がりはこういう特殊な曲無しには出せないものです。

3. 零-gravity : なんだこのリフは!?もう心躍るリフなんてこの世に無いと思ってました。ここにありました。展開もリフに負けずテンション高く、まさにこのアルバムの顔!

4. ラブミーテンダー : 楽器は木の鳴りだ原音だのと言っていても、結局ブリブリに歪んだ音にはやられてしまうもので、、この曲の、周囲をなぎ倒して突き進むような勢いは超爽快。スピリット的にパンクを感じさせながら、繊細なアレンジがされており、聴きどころ満載!ライブで是非聴きたい。

5. 深海艇ラゴン : アルバムのラストにふさわしい大作。構成にもエフェクトでの彩りにも無駄なく、さながら物語が展開していくよう。中盤の、叫びのような、のたうち回るような轟音ギターソロ、シビれます。こういう非音楽的要素を音楽的に組み込むのは一朝一夕に出来るものでなく、この曲からメンバーの多様なバックグラウンドと経験の厚みを感じます。

御二人とも本当にありがとう。
今度何か奢るわ。