The 迷子の極み (中村修人のブログ)

ボケ防止に駄文をこさえる。usual name名義やその他で音楽活動中 / Supersonal Recordsの代表

皆様、良いお年を。The Core MV公開、Two Months Later結成、秘密列車5th配信開始

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もうすぐ2020年も終わりですね。
今年は苦難、勉強、制作、整理って感じでした。
割りと大きな案件がコロナで無くなった時はホントにもうね…。
その他、大きな自己の変化としてドラマを観るようになりました。
今はブレイキングバッドが心の支えです。

【The Core MV】

ソロ名義の最新アルバム「CORE」収録曲の「The Core」に、ジャケも担当して下さったTowgow.SさんがMusic Videoを付けて下さいました。
シンプル、しかしトベる!そんな映像作品です。
Towgow.Sさん、本当にありがとうございます。
アルバムは500円で9曲入り、俺の最高傑作なので是非。

nakamurasyuto.bandcamp.com

【Before Getting Drunk by Two Months Later】

古い音楽仲間であり、彼の作品「Golden Fruits」をMix,Masteringさせて頂いたこともあるwatasino氏とTwo Months LaterというImpro Ambient Unitを結成、先日に初作品をリリースしました。
ノイズとグリッチを挟みつつゆったりと展開していく音響系トラックです。
来年、とある機会にてライブやります。
予定通りできるといいな…。
因みにイカしたジャケもwatasino氏が作って下さいました。
多才な男やでぇ…。

nakamurasyuto.bandcamp.com

 

【秘密列車5th「エレクトリック線路WAY」配信開始】

バンド「秘密列車」の5th Album「エレクトリック線路WAY」が公開されました。
私はMixを数曲とMastering、楽曲制作にも少々関わらせて頂きました。
数ヶ月に及ぶ大変な作業でしたが、無事公開されて感無量。

これまでも作曲合宿にお邪魔したり、20周年記念インタビューを担当したりと様々な経験をさせて頂いておりましたが、作品そのものに深く関わったのは今回が初。
個人的には今作がバンド史上最高傑作。
踊れて歌えて沁みる曲がたくさん入っています。
音源は下記より視聴可能ですので皆様是非。

ymp.main.jp

 

【来年…】

これを書いている今も、何をどうするべきか全く分からずにいます。
やりたいこととか目標とか、一切決められてません。
まあ、あまり気落ちしないで日々を生きたいものです。
とにかくは皆様、今年も大変お世話になりました。
どうか息災で、良いお年を。

12月4日、音楽活動20年の集大成「CORE」をリリースしました。

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【「CORE」 by Nakamura Syuto】

新曲7+旧曲2=合計9曲 / 500円 / Bandcamp販売のみ
Noise, Drone, Drum, Percussionが主体のExperimentalな作品です。
ジャケはTowgow.Sさんにお願いしました。

・販売ページ↓(ご購入にはクレジットカードかペイパルが必要です)
https://nakamurasyuto.bandcamp.com/album/core

nakamurasyuto.bandcamp.com


音楽始めて20年、本格的にDAWを始めて10年。
その集大成として「やれることは全てやった」と胸を張れる、内容の濃いアルバムが作れました。
ただし、ポップさの欠片もありません。
まあ、それはずっとですけど。

【制作について】

制作の切っ掛けはズバリ、自分の音楽に“飽きた”ことでした。
今年の半ばくらいのことでしたかね。
これまでも何度かそう感じることはあったんですが今回のは規模が段違い。
自分の作曲方法、ミックス、音楽性等々、その全てに飽きちゃいました。
もう長いこと引き出しが増えてないからでしょうね。
これは心身の健康によろしくない。

なので、ソロでの私的な楽曲制作は当面控えて、自己の拡張に集中すべき時かなと思ったんですね。
そこで一区切りの証として、ソロ名義作品だけでなく、俺が所属しているユニットやバンドの曲も許可の出る範囲でまとめたBEST盤を作り、私のSNS上での顔としてしばらく置いておこうかなと考えました。
しかし、いくらBEST盤とは言え、全曲が既発表曲だと過去作をお買い上げの皆様に申し訳が立たない気持ちが湧いてきたので、少しは新曲も入れようと作業を開始したのですが…ここで二つの大きな問題が発生します。

-一、個人的に高評価な新曲が割りとポンポンできてしまった-
飽きちゃたのに作曲するわけですから難航するだろうと考えていましたが…。
やはり吹っ切れると人間は強いのか。

-二、各々の音楽性が違い過ぎて同じアルバム内に収めると違和感が凄い-
各活動媒体でベスト盤に入れたい曲は必ずあるけど、ANTTwitter AccountRadiorganizationが同じ作品に入ってたら何が何だかとっ散らかるばかり。

その結果「やっぱり個人名義の新作アルバムにしよう」となったのでした。
そうだね、馬鹿なんだね、俺。
結構たくさんの友人やメンバーに「今までの曲で特にクオリティが高いと思ったのは?」とか「年内にBEST盤出すので一緒に作ったあの曲を入れてもいいですか?」って聞いて回っちゃった後にこの路線変更。
返信や許可を下さった皆様、その節は大変申し訳ありません!

そうと決まれば「“飽きてしまった自分の音楽”と今一度しっかり向き合ってみよう」と一念発起。
ミュージシャンのゲストさんを呼ばず、音質面でも外注せず、音楽的な新しい試みを一切せず、今まで散々使ってきた機材で、今まで散々やってきたスタイルを更に掘り下げることだけを考えて作ったのが本作「CORE」でございます。

それ故、過去作にて使用済の素材も再活用しています。
新録素材と使用済素材を比較すると、ちょうど半々くらい。
特に「Hello」の収録曲はガンガン使いましたね。
昔と比べて技術面だけでなく機材面も改善できているので、新録素材は結構良い音で収録できていると思います。
諸々お楽しみ下さい。

【楽曲解説】

※曲名をクリックすると聴けます。
視聴は無料なのでご安心ください。

1.A Core
フライパンです。

2.Hit The Zinc
ビートとタライの打撃音が織り成すダークなスロートラック。
ガーン、ギャーン、ゴンゴンと多彩な音が出るタライ…これもう楽器やん。
フライパンと同様、上手く叩けばとても良い音がします。
タライは亜鉛でできているのでこの曲名に。
自作のノイズ曲「Go around」をガッツリ使用。

3.Yellow Frame
Kaossilatorで異なるリズムを演奏して編集しまくったIDM
不愉快コンピ収録曲「OMG!WH?」での俺の絶叫を再利用。
KaossシリーズNoisy Micも長いこと使っている素晴らしい機材です。
曲名はKaossilator本体に黄色い枠があることから。

4.Ongoing
ドラム、スクラッチ、ドローンによる実験曲。
しばらく前に買ってあったけど出番がなかったTraktor Kontrol S3を使用。
音質面で特に満足している曲です。

5.Neutralize
俺の青春、Industrial Metal。
ギャンギャンいってるのはベース、ブンブンいってて何気に五拍子なのもベース。
程良い歪みから超絶ガッビガビを更に超えてゲロ吐き音まで何でも出せるBerzerk Distortionさん最高。
過去作収録の「breath」をガッツリ使用。

6.In The Chamber
音響系実験音楽
最初からゴンゴンいってるのはベースです。
他にも小さい銅鑼やショッピングカートなどいろいろ使っています。
Abbey Road Chambersという楽しいプラグインで閉鎖的な音質にしました。

7.The Core
トライバルなこの曲でアルバム本編は終了。
過去作「thought」をリマスターしようと試行錯誤してたらいつの間にか新曲に。
振る系のパーカッション小物を一度にたくさん持って鳴らすのが大好きでして、そう言えばまだ本作でやってないなと思い、最後にできたこの曲でやりました。
収録に使用したマイクはAKG C414 XLⅡ、本当に使い易く高音質なマイクです。

8.Crack / 9.Brutal Attack
ボーナストラック扱いの過去曲のリマスターを収録
元々はベスト盤を作ろうとしていた名残りですね。
前者は「Crack」、後者は「Best Works 3」に原版が入ってます。
この二曲を選出した理由は、原曲の出来にかなり満足しているので改めて皆様にお聴き頂きたいのと、本作の主旨である“自分の演奏だけで構築されている曲”だからです。
どちらも個人名義でなくusual name名義で発表した曲ですが、それならいいだろうと思いまして。

【まとめ】

はい、というわけで、これにてNakamura Syuto名義での作品は当面作らず、勉強や経験の期間に入ります。
自分以外の人から積極的に刺激を得たいので、コラボやバンドでのリリースは継続していくつもりです。
あと、有償案件なら喜んでお引き受けしますのでよろしくお願い致します。
作曲、ミックス、録音、演奏など、機会があれば是非お声掛け下さい。
仕事履歴諸々はusual nameのサイトをご覧下さい。

usualname.com


振り返ってみると、今年はBandcamp開設に伴って過去曲の大半を再調整したり、ANT組んで1stアルバム出したり、Twitter Accountで約1分のアルバム出したり、直江実樹さん、吉川真登くん、Zbyszek Reszkaさんとコラボアルバム出したり、無料のノイズ集出したりと思い返せば制作三昧でしたね。
さて、来年はどんな年になるのやら。

それでは、新しい私の顔役「CORE」を何卒よろしくお願い致します。

https://nakamurasyuto.bandcamp.com/album/core

nakamurasyuto.bandcamp.com

12月4日、ソロ作「CORE」とBGMを担当した「心霊~パンデミック~フェイズ21」リリース

随分長いことブログ書いてませんでしたね。
様々な物事に対して数多の不安を抱えつつ、それでも何とか生きております。
音楽活動は相も変わらず、ソロ作ったり、BGM担当したり、バンドさんのお手伝いしたり、友人と戯れに共作したり等々いろいろやってます。
んで、記事タイトルにもある通り12月4日(金)に二点、私関連のリリースがございます。

・12月4日その一、ソロ作「CORE」リリース

f:id:nakamurasyuto:20201116010200j:plain気が付けば音楽始めて20年、その集大成となる作品です。
何故に集大成扱いなのかはリリース後のブログにでも詳しく書きます。
収録曲はジャンルバラバラで割りと珍妙。
徹頭徹尾、自分の好きな音、好きな手法、好きな雰囲気のみでできています。
作業が間に合えばボーナストラックとして過去曲のリマスターも入れるつもり。
入ってなかったら察して下さい。
価格は恐らく500円、7~10曲入りを予定しております。
発売開始日は音源販売サイトであるBandcampの手数料がゼロになる素晴らしい日。
是非!お願いします!!
ジャケはTowgow.Sさんです!
試聴はこちらへどうぞ。→Twitter

・12月4日その二、「心霊~パンデミック~フェイズ21」リリース


メインテーマと他数曲を担当させて頂きました。
ホラーの音楽やってるって友人知人に言うと、ほぼ確実に「すごく得意そう」って返されます。
ええ、得意ですよ、すごく。
ホラーの仕事、もっとやりたい。
Amazonの商品ページ

・その他、秘密列車さんのお手伝いも

実は今年の頭からずっとある御方のアルバム制作をサポートさせて頂いておりまして、恐らく来年の早い時期に発売開始になるかと。
楽しみで仕方ない。

それと詳細な日程はまだですが、何かとお世話になっているバンド「秘密列車」の5th Albumの制作をお手伝いしています。
現在、年内の発売を目指し急ピッチで作業中。

しばらくブログ更新してなかったけど、今もいろいろやってるよって記事でした。
味気ない内容ですみませんけども、まあ俺のソロ期待してて下さいってことで。
ではまた。

GOLDEN FRUITSとJunk Yard、リリースされました。

【GOLDEN FRUITS - Watashino】

f:id:nakamurasyuto:20200825001257j:plain長年の友人であり、私にDTMの知識やMixのノウハウを授けて下さった師匠的存在でもある岡村昭徳くんがWatashino名義でアルバムをリリース、そしてそのMixとMasteringを私が担当させて頂きました。
この件は非常に感慨深い出来事でして、師匠の音源を任せて頂けるなんて俺も音質調整上手くなってきたのかな、と。
ジャンルはインストゥルメンタルヒップホップでしょうかね。
「小さい音で流せばBGMに、大音量で流せばダンスミュージックに」というなかなかハードなオーダーでしたがとにかく頑張りました。
7曲入り350円、bandcamp限定販売です。
オシャレ!ローファイ!!低音ガッツリ!!!watasino.bandcamp.com

 

【Junk Yard - Nakamura Syuto feat. Naoe Miki】

f:id:nakamurasyuto:20200825002017j:plainRediorganizationに続き、私が最も尊敬する即興演奏者の直江実樹さんとのコラボ第二作です。
ドラムとラジオによるブルータルな即興演奏を3テイク収録して500円。
実際よりも攻撃的になるよう音質は加工してありますが演奏自体は無編集です。
“Rediorganizationに続き”と書いたものの方向性としては真逆の一品、いかがでしょう。
nakamurasyuto.bandcamp.com

 

【近況】

最近はですね、上記二作もそうなんですが、何件かの作業がまとまって終わってしまい、どこか呆けているというか何というか…って日々です。
来月後半が〆切の仕事も頂いていたんですが、それとなく録ったものを気まぐれでお送りしたらそのまま合格になってしまい結局手が空く始末。
ただ再来月からは少しばかり忙しくなる予定。
またMixとMastering地獄に突入だ。

あとは、bandcampの売上をどうにか伸ばせないものかと思案する日々です。
せっかく頑張って作った楽曲達ですからね。
もっと多くの御方に聴いて頂きたいわけでして。
でもサブスクは…イヤだな…。

あー、それとここまで閉塞的な日々だと流石にライブやりたくなりますね。
デカい鉄のたらい持ってるんですけど、それがすごい良い音するんで使いたいんですよ。
まあ、具体的な予定はありませんが。

一ヶ月半bandcampを活用した所感と友人がレビューを書いてくれて嬉しいという話

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【bandcampやってます】

自身のbandcampを本格的に運営するようになって約一ヶ月半が経ちました。
脳内整理のために所感をつらつら書きます。
あくまで現在の所感なので後々変わることは大いにあり得ますが。

と、本題の前に今までの購入者の皆様に御礼をば。
ご購入下さった皆様、誠にありがとうございます。
心から感謝しております。
毎晩、皆様の御多幸をお祈り申し上げております。

nakamurasyuto.bandcamp.com

・オープン当時に書いたブログ

 

【bandcampの長所短所】

・長所
サブスクリプションと比較して圧倒的に利益率が高いのがDL販売の良い点ですよね。
一般性の薄い音楽やってて且つ有名でもないとあれば、サブスクでは100円稼ぐのもしんどいところ、コアなリスナーがひとりでも1000円出して下さればサブスク何再生分になることやら。
まあ、手数料やら何やら引かれて振り込まれる頃には700円くらいになってしまいますけど。

・短所
楽曲を単体でアップするんじゃなく、しっかりバッチリ完成したアルバムをアップしないといけない感じ、ありません?俺はあります。
いや、楽曲単位でのアップもいいんでしょうが、やはりこのページデザインや金銭に直結するページだと思うと、デモやら音質グズグズのライブ音源やらただただ不毛に続くインプロやら「これでカネを取ろうってのか?」というクオリティの音源はアップしたくない。
何らかの狙いがない限りは無料公開もしたくない。
よって更新が非常に難しく、そこはSoundcloudとは真逆ですね。
あとは支払方法のハードルが高く、そのせいで購入に至らない人が多い印象。
めっちゃ残念。

・因みに
サブスクとbandcampの両方をやるってのは、購入して下さった御方に申し訳ない半分、こちとら個人なので管理しないといけないアカウントが増えるのは面倒なのが半分ですね。
Beatportに関しては勉強不足のため触れません。

まあ、こんなところです。
当たり前のことしか書いてなくてすみません。
bandcampさんとは今後も上手にお付き合いしていきたいですね。

【自作のランキング】

売上と再生数を併せて適当にまとめると本日現在下記のようになります。
・一位「Crack / usual name」7曲¥500
・二位「Radiorganizaion / Nakamura Syuto ft. Naoe Miki」6曲¥500
・同率二位「ANT / ANT_Tokyo」5曲¥1000
・次点「Best Works 3 GEKIKARA!!! / usual name」9曲¥500
旧作で一番人気が一番アングラなGEKIKARA!!!という点がね、なんとも。


【友人がレビューを書いて下さった】

大変嬉しいことに、長い付き合いになる友人の二人が自発的にレビューを書いてFacebookに投稿して下さったんです。
許可を得てここに貼らせて頂きました。
こういうの嬉しいよな…。

Radiorganizaion / Nakamura Syuto ft. Naoe Miki」著者:A氏
友人がアルバムをリリースしたので、たまには身近な人間の作品について書いてみようかと思う。
今回紹介するのは中村修人さんの『Radiorganization』という作品だ。
本作は短波ラジオ奏者である直江実樹さんとの共作となっており、直江さんの演奏したラジオサウンドを中村さんが編集して曲にする、という制作手法がとられたようだ。

いわゆるノイズと呼ばれる音楽に類するサウンドなので聴きやすさなどとは縁遠いが、このような音楽性だからこそ『Radiorganization』には「ラジオからこんな音楽が作れるのか!」という驚きに満ちている。
人によってはこれがラジオの音だとは判別できないかもしれない。それくらいにレンジの広い音がこの作品では鳴っているのだ。

あるいは「ラジオなんだから色んな音が出るに決まってる」という声もあるかもしれない。
一聴してもらうとすぐに分かると思うのだが、ここでいう[短波ラジオ]が出す[レンジの広い音]というものは、言葉とは裏腹のかたよった音色のことを指しており、短波ラジオが持つ独特のザラついた質感のノイズと、チャンネルを探す時の奇妙な発振音、またはラジオの電波とは無関係な物理スイッチを切り替えた際のポップ音、それらが混然となって生まれる独自のテクスチャーのことである。
決して放送局から受信した音をラジオから垂れ流している訳ではない。

俺がこの作品を聴いて思い出したのはsalyu × salyuの『s(o)un(d)beams』だった。
『s(o)un(d)beams』は歌手のSalyuCorneliusこと小山田圭吾が共同プロデュースして出来た作品という体にはなっているものの、実のところ小山田が偏執的にSalyuの声を「素材として」扱った作品だと俺は理解していて、その関係性が今回の中村さんと直江さんの関係性と重なるなと感じたのだ。
音楽性こそ全く似ていないが、一人のアーティストを「素材として」料理した両作品はどこか同じ性格を帯びているように思う。
少なくともどちらも異様なストイックさがにじみ出ていて、そのストイックさの正体は徹底してコンセプトに忠実であることなんだろう。

本作で中村さんは『Beat'n'Radio』なるジャンルを提唱しており、半分冗談なのかもしれないが、もう半分は本気なんだろうなと思わせられるくらいに『Radiorganization』は独自性をもったアルバムに仕上がっている。
これを単純にインダストリアルともアンビエントともドローンとも言い切れないのは、それがどうあがいても短波ラジオ(あるいは直江さんの)の音でしかあり得ないからだ。
アスファルトを使って研いだようなラジオのノイズ。それらを切り貼りして生まれたのは絶妙なリズムの反復である。
反復とはあまりにも単純であるがゆえに使い方次第では非常に強力なシステムとなる力を持っていて、しかしだからこそ使いこなすのが難しくもあるのだが、そこはドラマーとしても実力者である中村さんのセンスが存分に発揮されてると言っていいだろう。
そして、洗練された反復のことを『Beat』と呼ぶのである。

普段アバンギャルドな音楽を聴かない人にこそ、こんな面白い音もあるよと薦めたくなる作品だ。


ANT / ANT_Tokyo」著者:T氏
知り合いだからという訳ではなく、格好良かったので、勝手に全曲解説します。
バンドっていいな、と久々に思いました。
あと、羨ましいなと。
サポートメンバーでライブに出たい。

1. Are you free : 最後のニュースをポストロックにしたらこんな仕上がりかも?サビのアンサンブルと音の配置が美しく、多幸感あふれるオープニングトラック。

2. Voodoo : 実はこのアルバムの中で一番重要な曲では?この曲のタメがあって、次の零-gravityが炸裂できる訳ですし、作品の深みや広がりはこういう特殊な曲無しには出せないものです。

3. 零-gravity : なんだこのリフは!?もう心躍るリフなんてこの世に無いと思ってました。ここにありました。展開もリフに負けずテンション高く、まさにこのアルバムの顔!

4. ラブミーテンダー : 楽器は木の鳴りだ原音だのと言っていても、結局ブリブリに歪んだ音にはやられてしまうもので、、この曲の、周囲をなぎ倒して突き進むような勢いは超爽快。スピリット的にパンクを感じさせながら、繊細なアレンジがされており、聴きどころ満載!ライブで是非聴きたい。

5. 深海艇ラゴン : アルバムのラストにふさわしい大作。構成にもエフェクトでの彩りにも無駄なく、さながら物語が展開していくよう。中盤の、叫びのような、のたうち回るような轟音ギターソロ、シビれます。こういう非音楽的要素を音楽的に組み込むのは一朝一夕に出来るものでなく、この曲からメンバーの多様なバックグラウンドと経験の厚みを感じます。

御二人とも本当にありがとう。
今度何か奢るわ。

ANT_Tokyoの1st album「ANT」発売開始。

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nakamurasyuto.bandcamp.com

7月31日「ANT」リリース!

「ANT_Tokyo」の記念すべき1st album「ANT」、やっと…やっと完成しました!
1000円5曲入り、現在サブスクの予定はなく俺のbandcampのみでのリリースです。

ANT_Tokyoとは秘密列車の青木雄介さん(Vo,Gt)と高松憲司さん(Gt)と今年頭に結成したスリーピースバンドです。
結成の経緯などは下記の過去記事へどうぞ。

 

制作はリモートで

流行病のせいで外出が難しいため、制作は主にweb上で行いました。
曲の骨子くらいはパンデミック前からあったので、それに対し「こんなフレーズなら合うんじゃない?」という素材を各々持ち寄り、青木さん高松さんの指示を受けながら俺が組み上げていく感じ。

この制作方法はusual nameで慣れ親しんでいるので割りと順調に進んでいきました。
スタジオで皆で作業するのって、進む時は個別作業の何倍もガッツリ進むのに、進まない時って本当に今日何しに集まったんだってなる上に場所代まで出ていく一種のギャンブルですからね。
まあ、どっちが効率的なのかはバンド各々違うでしょうけど。

「ラブミーテンダー」は青木さんと高松さんの間で一切打ち合わせせず、各々好きにギター素材を送って頂いて、俺がどうにか組み立てるという大喜利的な制作方法で作ろうと提案しました。
後々に何故あんなことを言ったのかと後悔に打ちひしがれましたが、完成版を聴いたお二人と友人達に褒めて頂けた時は心底嬉しかったです。

ミックスとマスタリングも俺が担当しました。
本来ならアンプとマイクで録りたかったけどそうも言ってられないこの状況。
何とかインターフェース直録りの音に臨場感を与えられるよう死ぬ気でやったら死にました。
しかし、こちらもメンバーや友人に好評だったため生き返りました。
生ドラムは全部4チャンネルでしか録ってないというのが秘かな自慢です。

大問題発生

しかしこの収録曲たち、どうやってライブ演奏したらいいんだろうか…。
制作初期こそある程度考慮しつつ編曲してたはずなんですけど、知らず知らずにリミッターがイカレてしまいましたね。
ガッツリ機材揃えてしっかり工夫して演奏したとしても絶対に三人じゃ再現できん。
このダイナミズムを殺さないよう生バンドバージョンに再編曲するのがアルバム制作と同じかそれ以上難しそうでガクブル中。
まあ、こんな情勢なのでライブの予定は今のところ立てようもありませんが、世間が落ち着いたらやってみたいですね。

創作は一休み

んで、年内は自分の創作発表は取りあえず終了かな、と。
作るとしても気楽にできる方向性のヤツ限定で。
一気にアウトプットし過ぎた感がありまして、休憩しつつ新しい感覚をまたインプットしていくつもりです。

お仕事として関わっている作品はまだ数作リリースされると思いますんで、俺の過去作と併せてそちらもよろしくお願い致します。

じゃ、「ANT」聴いてやって下さいね。
よろしゅう。

youtu.be

nakamurasyuto.bandcamp.com

近況と最近よく聴いてる10曲(2020年7月)

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【洗濯機、壊れる】

直すか新しく買うかで悩んだ結果、後者に決定。
痛い…痛過ぎる出費だが仕方ない。
今までのが安くてイマイチなヤツだったので、どうせなら良いヤツに買い替えて節水による水道代低下や時短に期待。
しかし、まあよくもこの時期に壊れてくれやがったな。
一生このメーカーを恨んでやる。

【bandcamp頑張ってます】

本格的に運営するようになって一ヶ月以上が経ったbandcamp。
思っていたより聴いて頂けているし、思っていたよりもご購入頂いています。
本当に本当にありがとうございます。

個人的にサブスクは嫌い。
還元率が低過ぎる。
ちゃんと“自分とお客様とお金”が近いbandcampの居心地最高。
因みに最も人気なのは「Crack」、次点が「Radiorganization」です。
…何か買って頂けませんかね。
実質、洗濯機代のクラウドファンディングなので助けると思ってどうかひとつ。
ああ、そうそう。
近い内にANTの1stアルバム出しますよ。


【シン・オカダさんのアルバムが出ました】

その名も「コンプレックスのたかまり」、タイトル同様にあおやぎりこさん作のジャケも凄く良い。
私の友人は試聴後「黒歴史ノートを開いた時のざわざわ感があるアルバム」と報告してきました。
めっちゃ分かる。

俺はMixとMastering、加えて楽曲提供らしきこともさせて頂きました。
音質面では、楽曲の良さを引き立てつつどこか素人臭く腑に落ちないニュアンスをぶち込みました。
「Super Junk Curry」は「usual name / Oh crap」収録の別バージョン。
「Nothing to Say」は元々Twitter Account用の楽曲でしたがいろいろあってオカダさん用になりました。
アルバム三曲目だというのにクッソ長いリバーブのせいで一向に次の曲に進まない「Nakatayasutaka No Moto」、音質最悪な「Nama hamu Tabetai」、歌ってる最中に笑ってしまっている「Washidukami No Uta」、どうしてこのアルバムに入ってるのか理解に苦しむ「Haisen Jigoku」「Than X」などとにかく奇怪な作品、是非。
・オカダさんのブログとトレーラー



【一生で一番長い九分がFilmarks掲載】

菱沼康介監督作、私がusual name名義で音楽を担当した短編映画です。
この度めでたく映画評価サイトFilmarksに掲載され、レビューが投稿されています。

音楽に関してもちょこちょこ言及されていまして、概ね好評の様子。
全編パーカッションのみという方向性は監督のご指示でしたので、その判断は正しかったことの証明ですな。
・予告編



【最近よく聴いてる10曲】