The 迷子の極み (中村修人のブログ)

ボケ防止に駄文をこさえる。usual name,Twitter Account,火重-koe-所属 / Supersonal Records代表

近況 : 黒い花屋の展示終了、バンド活動、自作ゲーム、次のライブ

伊勢丹が終わって燃え尽き中

只今、この件↓が終わって少し燃え尽き気味になってます。仕事として、絶対に中途半端な出来にしたくなくて、
ドラムの演奏以外にも人選とか調整とかミックス諸々相当頑張ったんですよ。
んで、昨日で会期が終わったというのもありまして、
俺は何だか気が抜けちまいましたとさ。

前にも書いたけど、音源は今後ウェブリリースされたり、また別の機会に黒い花屋のコンテンツとして使用されたりするみたい。
関係者皆様にも気に入って頂けたみたいで嬉しいっす。
この動画で使われているのも提供曲の内のひとつ。
何度観ても、すごいディスプレイだな。
黒い花屋、今度は何をしでかすのか、楽しみです。
関わられた皆様、本当にお疲れ様でした。
足を運んで下さった皆様、誠にありがとうございました。
さてさて、usual nameは次のお仕事に取り掛かりましょうかね。

Twitter Accountと火重-koe-、新作準備中

というふうにusual nameではお仕事として音楽を制作しているわけですが、
やりたいことをやり散らかすためのユニットもいくつか組んでまして…

その一、俺がBassをやってる「Twitter Account
※相方はButterfly Of Ruinsにも所属しているMatsuki Akihiro

その二、俺がDrumをやってる「火重-koe-」
※相方は海の上のプールサイドにも所属している佐藤信一

このふたつ、年内に新作を出すべく今からゆるゆると新曲をこさえたり、プランを練ったり、いろいろ動き始めています。
両方とも全くお金のにおいがしない音楽性な上に気が向いたときにしかやらないから、恐ろしいまでに無名の存在なわけだけど、
やりたいし、やっていたいんだよね、こういうの。

自作のゲーム、もうすぐ完成

これもちょくちょく書いてましたが、いよいよ今月中…遅くとも来月頭に、
ネットという大海へ心底どうでもいいコンテンツが放り込まれます。
その名も「Oh!ラクルちゃんの占いの館」!
俺は、げっちゅー酸素濃奴というクソみたいな名義でディレクション、テキスト、BGMを担当しました。
何となく楽しみにしておいて頂ければ幸いです。
本職だからBGMは相当気合入れたよ!
テキストとか演出指示とかは初めてだったから凄く苦労したよ!

3月12日(月)「NKMTKT」でライブ@池袋手刀

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最後はライブ告知を。
俺と、about tessVampilliaのギタリストである鶉野拓人さんとの即興演奏ロックバンド「NKMTKT」。
まさかの二回目、やっちゃいます。
今回はベースにTemple of KahnMUSQIStsubaticsさんを迎えしての3ピース。
池袋手刀にて3月12日(月)、出番はトップの18:30~19:00。
詳細はこちら→3/12(mon)​[cream night vol.6]

はい、こんな感じです。
では、また。

成果確認のために新宿伊勢丹と麺昇・神の手に行ってきた。

人の不幸が好きな人にオススメの記事です!

店内bgmを提供したので行ってみた・新宿伊勢丹

お仕事の詳細はこちらの記事へどうぞ↓

黒い花屋伊勢丹ブランドとのコラボ企画として、
期間限定でオープンするショップのbgmを担当したので、
演奏をした三人である高橋洋之さんとusual nameの加藤と俺で新宿伊勢丹へ。
結論からお伝えしますと、
音量が小さくて流れてないも同然でした。
うーむ、残念。

いや、でもね、他の日に行った方々の動画や口頭報告だと、
ちゃんと聴こえる音量で流れてたっぽいんですよ。
だから恐らく我々が行った日が悪かったんだろうなと。

ここで突然の告白なんですが、
自分では全く自覚がないものの、どうも怖いらしいんですよね、俺。
雰囲気とか顔とか体格とか態度とかが。
その昔「あの人、怖いから無理。」ってボーカルが言ったせいで、
バンドをクビになったことがあるくらいです。
そんな俺が伊勢丹の高級服屋の前で、
「あれ?聴こえねぇ…なんで?聴こえないっすよね?マジか?あ?」
なんて言いながらウロウロしてたもんだから、
その物々しさから客が退き、店員が集まってきちゃって、
とっとと帰ってもらおうと一時的にbgmの音量が上がりました。
あと5分でも居たら、警備員さん呼ばれてたかも。
別に…そんなつもりじゃなかったのに。
ただ単に聞こえないなって…思ってただけなのに。

なんであれ、完成したブースの清清しいまでの迫力と異物感は最高で、
周囲の店舗から良い意味で浮きまくっていました。
関係者の皆様、お疲れ様でした。
その後、打ち上げへ行きアホほど飲みました。

店内bgmを提供したので行ってみた・神の手編

お仕事の詳細はこちらの記事の後半へどうぞ↓

はい、というわけで行ってきました、神の手
独創的な美味しいラーメンを食べながら、
自分達の楽曲が店内で流れるのを今か今かと待ち侘びる、
そんな優雅な午後…には全くなりませんでした。
むしろ真逆と言ってもいいっすね。
そこには、俺とラーメンとの血みどろの戦いが待っていたのです。

では、俺が頼んだラーメンをご覧下さい。f:id:nakamurasyuto:20180305213523j:plainこのお店の通常メニューで一番辛いのを、
辛さ調整でMAXにし極限まで辛くした“赤・天国”というものです。
これね、唐辛子と山椒で埋め尽くされてて、
そいつらが汁を全部吸っちゃうもんだから混ぜ蕎麦状態に。
しかも後々聞いた話、使用されている唐辛子は世界第二位の辛さなんですって。
そんなもんが、この器にギッシリと。

俺ね、辛いの平気なんですよ。
友人に味覚障害じゃねぇか?って疑われたほどです。
市販の“激辛注意”なんて「は?どこが?」ってなもんで。
だから今回もどうせ辛くなんかないんだろうと、
そう高を括ってしまったんですね。

んで、一口食べたその瞬間、雷に撃たれたような衝撃、
そして様々な事象が脳裏に次々浮かんでは消えていきます。
たまごっちのパチもの、消えていった芸能人達、クレムジーク、フィラデルフィア実験の真実、シンデレラハネムーンを歌うコロッケ、飽和状態のヴァーチャルユーチューバー、ギャルくそね、超武道伝2のセルのメテオスマッシュの謎コマンド、ネクロマンティックのラストシーン、ゼリーという名のパンクバンド、森山くんの名言「ぽんぽん痛い」、個室ビデオで観たラバーマスクの女性が延々と掃き掃除をしているだけの珍AV、誰かの機材ボードに貼ってあった網走刑務所のステッカー、あまりにゴリラ顔だった高校の英文法の先生など…。

注文前、店員さんはちゃんと警告して下さいました。
MAXは相当マズイことになりますよって。
でも俺は「はいはい、いつもいつもの。」と一笑に付した結果がこれだよ。
結局、1時間近く掛けて半泣き状態を維持しながら、
死に物狂いで食べました。ええ、食べ切ってやりました。
“天国”ではなく“地獄”でしたけども。
いやぁ…上には上があるんですね。

そしてハッキリ言っておかないといけませんが、
同行したusual nameの加藤、bgmに採用された曲のコラボレーターNoineさん、この件で我々にお話を持ち掛けて下さった田畑猛さん、
彼らが食べていたラーメンはどれもバカ美味でした。
ちくしょう…ちくしょう…。
bgm?ああ…ごめん、それどころじゃなかったんで聴いてませんでした。

まとめ

伊勢丹
俺の天性の怖さにより、あわや警備員沙汰に
極小音量につき、音源の使用は確認できず
・神の手
俺がラーメンと死闘を繰り広げ、同行メンバーも俺を励ましたり笑ったりドン引きしていたりしたせいで、音源の使用は確認できず

どうですか。
この記事、面白くありませんか。
僕は、面白くありません。

usual nameでBGM担当しました。「黒い花屋」が新宿伊勢丹「2018 花々祭」にて「RESTYLE PLUS」とコラボ!(2月21日~3月6日)

会場BGM、やりました。

黒い花屋」が伊勢丹2018 花々祭」にて
セレクトブランド「RESTYLE PLUS」のディスプレイを担当、
新宿伊勢丹本館3Fにて3月6日(火)までご覧頂けます。
我々usual nameは会場BGMを制作、計7曲を提供致しました。

f:id:nakamurasyuto:20180222102522j:plainスゲーなオイ…周りの店舗が可哀想なレベル。
40秒ほどの設営動画もありんす。↓
この動画でも会場BGMが使われてますな。

メンバーをご紹介

音楽班は下記の5名
高橋洋之 / piano
加藤学 from usual name / bass.recording
中村修人 from usual name / drum,direction
SANMI / edit,mix,mastering
高松憲司 / direction

usual nameとして、俺はドラム演奏と音楽面のディレクションを、
加藤はフレットレスベースの演奏と録音環境の設営を行いました。

高橋さんとは数年前、俺が即興演奏狂いだった頃に出会いました。
その繊細且つ大胆な演奏に感動し「いつか一緒に仕事がしたい」
長年そう思ってまいりましたがこの度やっと実現!YES!

SANMIさんは我々と共作したりライブをご一緒したりと、
何かとお世話になっている実験音楽家さん。
この案件では高級感が重要ということで、
それならSANMIさんしかいない!と思い、
音質面で大いに頼らせて頂きました。

そして本件のアートディレクターである高松さん。
レコーディングの際に現場で直接、適確な助言を下さり、
演奏の方向性をチューニングして頂きました。
BOOGIE GRAPHIX

録音当日の様子。
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写っているのは高橋さんです。
三人揃ってイメージを共有しながらの即興演奏一発録り、
深夜~早朝の作業だったので、終始脳が悲鳴を上げておりましたとさ。
いやはや…音楽班、そして黒い花屋の皆様、設営スタッフの皆様、
本当にお疲れ様でした。

今後について

ありがたいことにディスプレイはもちろん、音源も好評らしく、
もしかしたら今後もいろんな機会で使用されたり、
楽曲配信されたりなんて展開も在り得るっぽい。
えがったえがった。
今後も黒い花屋さんとは関わっていく予定ですし、
何か決まったらまたブログに書いて自慢しよう。

はい、そんなわけで皆様、新宿で用事の際は立ち寄られては如何でしょう。
伊勢丹新宿本館3F、3月6日までです。

我々も会期中に一度は行ってみようかと予定調整中です。楽しみ。
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kuroihanaya.com

近況 : イベントが終わったり、ライブが急に決まったり、買い物で悩んでたり、ラーメン食いに行こうとしてたり。

Twitter Accountの初ライブ&初企画、お疲れ様でした。

はい、2月9日、終わりました。

帰って録音した本番を聴き返したら、
結構良い演奏してたので安心しました。
適当に加工して、その内リリースでもしようかな、なんて。
火重-koe-の佐藤信一さん、sanmiさん、Gemini14さん、そこのBassの加藤学さん、World Wide Sizeのキドウラコウイチさんとスギヤマトモロヲさん、直江実樹さん、Twitter Accountの松木晃大くん、池袋手刀スタッフの皆さん、ご来場下さったお客さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

2月19日@池袋手刀にて鶉野拓人&Noineと即興ライブが急遽決定!

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2月19日(月)、池袋手刀にて急にライブが決まりました。
即興演奏バンド「NKMTKT」での出演です。
鶉野拓人(guitar) / Noine(laptop) / 加藤学(bass) / 中村修人(drum)
こういう布陣なんですが…そう、拓人さんと共演できるんです!
鶉野拓人さんと言えばabout tessVampillia
そしてWorld's End Girlfriendでご活躍中のバリテクギタリストさん。
そんな方とライブできるとは俺も偉くなったもんだな。


そこにusual nameの相方である加藤学、
そしてミュージシャンでもエンジニアでもあり、
何かとお世話になっているNoineさんも参加。
拓人さんとNoineさんとはライブ初共演なので
気分は緊張、不安、興奮のごちゃまぜでごんす。
このカオスは当日演奏しながら整えていく他あるまいて。

-super silent-
時間…2月19日,open 18:00 / start 18:30 
出演…18:30~19:00
会場…池袋手刀(http://chop-tokyo.info/)
料金…前売¥2000(+1d) / 当日¥2,300(+1d) 
対バンなど詳細…http://www.chop-tokyo.info/2017/11/219mon.html
わけあって直前の告知になっちゃったけども、
お越し頂ける方は是非とも。

マイクを新調したいんですが…

ブログで何度か触れていますが、
今年は自分のも仕事のもちょくちょく録音する案件がありまして、
これを機会にマイク類を新調したい気持ちが。
そこでいろいろと選んでる最中なんですが…
いやー地獄ですね、いろいろと。
悩んじゃって悩んじゃって決まりません。

カネを積めばそりゃあ良い音になるわけで、
しかしこちとら富豪の息子じゃありませんから、
スネオみたいにはいきません。
「その時々で最も適したマイクを選べ!」
って言われても選べるほど買えませんから!
「じゃあ何にでも使えるのを…」
そういうのバカ高いから!泣くぞオイ!
というわけでぐずぐずしています。
今週中に必要なのにまだ悩んでる…。
ああ、どうしよう…。

明後日、「神の手」いってきます!

usual nameの曲が店内BGMになっているらしいラーメン屋、
高円寺にそびえるその名も「麺昇 神の手」。
その真相を確かめるべく店に乗り込むぜ!
※詳しい経緯は過去記事↓後半参照

我々usual name、共に楽曲制作をしたNoineさん、
BGM採用を持ち掛けて下さった田畑猛さんとでお邪魔します。
我々は無事に店内でThe ExhibitionsSeven Elementsを聴き、
美味いラーメンで腹いっぱいになって高円寺を後にできるのか?
乞うご期待!

usual nameがUMEMARO-3D最新作「杉本翔子のSexyトレーナー」と高円寺のラーメン屋「神の手」に楽曲提供しました。

はい、楽曲提供ガンバってますよusual name。

梅麻呂3D最新作「杉本翔子のSexyトレーナー」BGMを担当

毎度エロ過ぎる作品で海外でもその名を馳せる3D制作者の梅麻呂さん。
何度か機会を頂いておりますが、今作でも音楽を担当しました。
下記、特設サイトです。(当然超絶18禁)
“杉本翔子のSexyトレーナー”特設サイト
下記、DL販売サイトにて既に販売中です。
※ご購入の前に必ず特設サイトから体験版をDLし動作確認を

今回はスポーツジムが舞台ということで、
「低音の効いたカッコいい四つ打ちEDM」とのオーダーを頂きました。
グルーブや音質面でかなり試行錯誤を要しましたが、
なんとか仕上げることができました。

杉本翔子の中の人である計名さや香さんって、
俺の大好きな東方M-1ぐらんぷりにも参加されていたんですね。
しかも雷鼓姉さん…たまらんな。

しかし今作、バカ売れしてないか?
この数字は相当だよな…流石です。

高円寺のラーメン店「麺昇・神の手」店内BGMに採用

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もらすとしずむ」というバンドの田畑猛さんが、
ラーメン店内BGMをプロデュースされるということで興味を持ちまして、
ダメ元で条件に合いそうな楽曲をお送りしたところ、
なんと下記の2曲を採用して下さいました。

・尊敬するギタリストであるタカスギケイ氏と共作した“The Exhibitons”

ウクライナの女性ユニットMokosho電子音楽家のsanmi氏と俺との即興演奏を元に、Noine氏とusual nameで再構成した楽曲“Seven Elements”両方とも、無料配信中のBest Works「甘口-mild-」に収録されています。
是非持ってってやって下さい。

「神の手」では唯一無二のラーメンを食べられるようです。
場所は高円寺で定休日は月曜。
まだお伺いしたことがないので、近い内ガッツリ腹を空かせてお邪魔しようかと。
美味いラーメン食いながら、自分達の曲を聴いたらどう思うんだろうか。
どう考えたって良い気分だよな。
おう、待ってろよ、神の手。

https://mensyou-kaminote.com/

録りました。発売されました。あと一週間に迫りました。

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f:id:nakamurasyuto:20180201112054j:plain「は?」って思いませんでしたか?
ええ、まあ、ご覧の通りフライパンとショッピングカートです。
友人のお宅にあるガレージをお借りして録音してきました。
これらの音源素材を使って作品を作るのさ。
両方とも楽器に非ずと侮るなかれ。
めちゃくちゃ良い音しますよ、コイツら。
ショッピングカートはusual nameでコッソリ何度か曲に組み込んでいますし、
フライパンに関しては、7年前の俺の演奏動画で確認してみるとよいでせう。
はい、というわけで二月も頑張っていく所存です。
ありがたいことに結構忙しいんですよ、二月。
仕事、練習、制作、録音、ライブとあっちこっちの予定です。
何より今年はレコーディングの機会が多そうなので、
マイクを新調したいという欲望が沸き立っております。
しかしまあ当然のことながら良いものは高い。
熟考に熟考を重ねて選択する必要がありますね…。
さてさて、お知らせです。

「into 75」がHiss Noise RecordsよりWeb Release開始

2月1日、俺のノイズアルバムが出ました。
こういう↓ハードでミニマルな感じです。


JMT synthという大好きな楽器をフル活用しました。
詳しいことは下の記事へどうぞ。

2月9日、Twitter Accountのレコ発@池袋・手刀!

遂に来週9日の金曜、ツイアカが暴れます。
「Brutal Attack Ceremony」
1st album「Love me!」CD Release Party
主催…Twitter Account(松木晃大&中村修)
日時…2月9日(金)
会場…池袋 手刀
料金…ticket1500円+1drink=2000円
時間…17:00open / 17:45start /  22:00close
17:45~18:15 火重-koe-
18:30~19:00 sanmi
19:15~19:45 Gemini 14
20:00~20:30 World Wide Size
20:45~21:15 直江実樹 & sanmi
21:30~22:00 Twitter Account

詳細は下の記事にまとまっております。
なかなか聴けないもの目白押しですので、皆様是非。





ブックレビュー:ハルオサン著「天国に一番近い会社に勤めていた話」は、俺を嫉妬に狂った化け物にした名著。

2017年6月のこと。
ハルオサンのブログ「警察官をクビになってからのブログ」を発見。

その超絶分かり易い文体と、
技術をかなぐり捨てて絵心のみで勝負している画風には好感以外に持てるものがなく、
私は即ファンとなり、更新を待ち侘びる数多くの中のひとりになった。

同じ頃、私の音楽ユニットがベスト曲集をリリースしようということになり、
心血注いで作業にあたっている最中、ふとジャケットが必要なことに気付く。
そこで私は不躾にもハルオサンにイラストを依頼、
御快諾下さり2017年12月2日、作品は無事にリリースされた。

そしてその前日である12月1日、
ハルオサンは「天国に一番近い会社に勤めていた話」
という氏のブログに再構成と再編集を施した書籍を刊行。

私はお世話になったせめてもの恩返しとして、
必ず購入させて頂きレビューを書こうと心に誓ったのだった。

んで、今である。
もう2018年1月後半。
鮮度がある内に仕上げられず申し訳なさが尋常ではない。
ハルオサン、ごめんなさい…。

本題のレビュー

ではここらで一発、礼賛に塗れたレビューを…
といきたいところなのだが、
私は今、レビューとして何を書いて良いのか、非常に悩んでいる。
読了直後には疲労感、倦怠感、危機感などがごちゃごちゃと渦巻いて、
なぜだかえらくしんどい気持ちになった。
もちろんブログの方は読んでいたので、
大体の内容は把握済みだったのだが、
加筆修正の妙もあってか、
書籍としてまとまってみると趣が全く異なっている。

内容はというと、
著者であるハルオサンが警察官をクビになった後、
ブラック企業に就職して幾度も惨憺たる目にあったり、
彼女に浮気されて振られた挙句その母親に迫られたり、
起業して大口の仕事を見事掴むも何やかんやで破談になったりなど、
控えめに表現しても糞みたいなこれまでの人生が、
可愛いイラスト付きで、無残に語られているという
なかなかパンチの効いた自虐エッセイ本である。

さて、私は何故しんどくなったのだろう。
ハルオサンに同情し、その境遇や登場人物達に憤慨したからか?
自分の落ち度と全てを背負い込み、明後日の方向に努力し続けるハルオサンに苛立ったからか?
期待よりも内容が薄く「せっかく買ったのに」とガッカリしたからか?

いや…どれも違う。
熟考の結果、認めたくないし書きたくないんだけど、
下記の解答が導き出された。
『この本には、私にとっての“羨ましい”が詰まっているのだ』

もちろん私は、ブラック企業に就職したいわけではないし、
彼女や家族に捨てられたいわけでもないし、
大金が絡むめんどくさい事態に首を突っ込みたいわけでもない。
では、何が羨ましいのかというと…。

根性!

このハルオサンの根性はなんだろうか。
悪い意味でなかなか得られない経験をし続けているにも関わらず、
全ては「警察官を辞めなかったであろう自分」になるため、
果敢にも頃合をみては職を変え、その理想像へと邁進していく。
書かれていないだけで実際は相当な精神的苦痛があったと思うが、
行動だけを見れば正に“漢(おとこ)”といった風情ではないか。

上司に「何か面白いことをやれ」と無理強いされ、
これといったアクションが取れずに硬直し、
数時間に渡って大勢の社員の前で立ち尽くす場面がある。
俺だったらその場で退職ですよ、こんなん。
しかし、ハルオサンは努力を重ね、
別の機会にリベンジを果たし、見事みんなを爆笑の渦へと叩き込むのだ。
なぜ?なぜそこまでできるのか?
その理屈は読破すれば自ずと分かることだが、
だからと言って実行できるかと言えば別の話。
根性の化け物、それがハルオサンだ。
そしてもうひとつ。

能力!

すごいでしょ、だって、書籍が出たんですよ。
そもそもブログが大人気ってだけでもすごいのに。
それに、文章力があろうとも題材がなければ筆は取れないし、
専門的な教育があろうとも絵心がなければイラストに魅力は伴わない。
しかもさ、「このブログを書き始めるまで文章も絵も経験はなかった」
なんて言うもんでからノンストップ・ザ・ジェラシー。

結果として、書籍を購入し、
ハルオサンと俺の人生を比較して、
「俺の方がまだマシwww」と嘲笑うつもりが、
ハルオサンと俺の能力を比較して
「俺、なんもできねぇ…」と落胆する始末。
ひどいよ!あんまりだ!このやろう!

SPEEDがデビューした時、
ほぼ同い年の女子がテレビで歓声を浴びているのに、
俺は学校でいじめられて、毎日何してんだろうと泣いたことを思い出しました。

まとめ

つまり、この書籍を読んだ、いや、読んでしまったことで、
自分の「世間に認められる作品を作って自身の存在を認めてもらいたい」
そんな欲求に気が付いてしまった、ということです。
嗚呼、何と痛々しい…。
そして、そのような作品を、
ハルオサンは自らの根性と能力を持ってして完成させたのだと、
そう考えると不愉快なほど羨ましいじゃありませんか。

言うまでもないことですが、
ハルオサンはこの作品を通して苦労自慢しているわけでは断じてありません。
俺がひとり勝手に指を咥えているだけです。
だって、この作品を丁寧に読めば読むほど、
ハルオサンの成長が手に取るように分かり、
それなのに!その点に一切言及していないところも、かっこよくて悔しいんです。

警察官をクビになることで得た“指針”、
ブラック企業に就職することで得た“営業力”、
ブログを始めたことで得た“文章力”、
その全てがガッチリと組み合って見事な書籍に仕上がっています。
こりゃあ、俺みたいな自意識過剰ゴミ野郎には劇物の類ですぜ、旦那。

しかし同時にこうも思いました。
『いつか、これを読んでおいて良かったと思える日が来るだろう』と。
実際、これを書き進める内、
死ぬまでにはひとつくらい「俺はこれをやったんだ」
そう思えるものが欲しいという気持ちを新たにできました。
それに、つまらないなら最後まで読めるわけがないし、
内容が薄いなら、ここまで心を掻き乱されるはずがありませんからね。

私には人生に行き詰った時にだけ手に取る秘密兵器
「死体のある風景」という写真集があるのですが、
それを観ても復活できなかった時のための最終兵器として、
この「天国に一番近い会社に勤めていた話」を愛蔵しておこうと思います。


ハルオサン、今更ですがお疲れ様でした。
素晴らしい読書体験をありがとうございます。

※死亡者の出た物件を清掃しにいくバイト、俺、やってみたいかも。