中村修人 / Nakamura Syuto

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怪作映画『ゲットアウト(GET OUT)』観てきた感想


観てきましたよ。
いろいろ話題になってる「ゲットアウト」を。
…しかし、あまり書けることがない。
設定が諸々シビアなので、
どうしたってネタバレしちゃうんですよね。
私、“ネタバレは害悪派”の所属でして、
可能なら予告すら観ないで、
前情報はポスターだけで済ますべきだと思っています。
ですから、ブログでもネタバレしない方向で参ります。
皆さんが興味を持って頂けるかもと、
私が判断する最低限のところまでで済ませます。
頑張ります。

どんな映画なのか。


予告を観る限りではどんな映画だと推測しますか?
簡潔にお答えさせて頂きますと…。
・白人による黒人差別の話か?←YES
・現実的な設定の社会派作品か?←NO
・我々黄色人種は無関係か?←NO

差別ってなんでしょう。


一般的には非常にネガティブな言葉ですが、
ただ単に“扱いに差を設けること”と定義すると、
それなりに解釈は曖昧になります。
上での“差別”はこの意味で用いています。
つまりは、
新しい“人種差別の形”がこの映画にはありまして、
その切り口が皮肉めいているような、
確信をついているような、実に興味深い箇所です。
思い付きそうで誰も思い付いていなかったような、
単純だけど盲点な“新差別観”。
映画に登場する白人達は、
黒人をどう思っているのかに注目して頂きたい。

実は非現実的な話である。


この話は現実的ではありませんし、
社会派でシリアスなものでもありません。
時にB級感すら滲む作風で、適度にエンタメであり、
「実際にこんなことがあったら…。」
なんてほとんどの人は思わないでしょう。
今作で映画監督デビューとなる
Jordan Peele監督が本職ははコメディアンであることが
如実に反映されているポイントでもあり、
やや不条理で、非現実的な設定が飛び出します。
一応のこと笑いも取ってきます。
主人公パートがホラー、
主人公の親友パートがコメディと、
明確に分かれており、
全体に飽きさせないテンポを生んでいます。

黄色人種もいるよ!


で、こことても重要なことなんですが、
小さい役とはいえ、我々黄色人種も登場します。
しかも、恐らく日本人設定です。
海外の映画では
「その名前なのに〇〇人なの?」
「そんなの日本人の名前じゃないよ?」
というのもたまにありますんで、
“恐らく”程度に止めておきますが、
なんにせよ、この人物が黄色を代表していることは明らかで、
私は「そうか…。黄色ってそっち側の認識なのか…。」
と少々驚きを受けました。
皆さんは差別する方とされる方、
どっちにいると思いますか?

まとめ


シリアス過ぎない“差別モノ”という希少な映画なので、
説教臭い作品より頭に残ります。
観てる間は面白いかも知れないけど、
その後がね…なんか、苦しいっす。

それと私、この映画がどう終わるのか大変気になっていました。
監督はニューヨーク出身の黒人…、
物語の結末こそ、監督のメッセージです。
結果、私の予想は大外れ。
合点がいかず、何故このエンディングなのかを調べたら、
へ~!ってことがwikiに書いてありました。
観終わったらチェックしてみよう!

非常に短いですが、こんなもんにしときます。
読み応えがなくて申し訳ない。

ご読了、誠にありがとうございました。