中村修人 / Nakamura Syuto

音楽活動報告他諸々を書き殴る

正に苦行!MIX三昧の日々

ここんとこ、ツラいんすわ。
タイトル通りミックス三昧の日々。
しかも俺はその作業が好きじゃないんだな、これが。
だってさ、奥が深過ぎるんですよ、この世界。

友人がこの話題で、
ミックスって“正解”はないくせに、“間違い”だけはあるから始末に負えない。」
と発言し、感動と虚脱感を同時に得たんですが、
最近、作業中にこの名言が頭をぐるぐるします。
あーああばばばば。

私、そういった専門学校に通ったわけでもないし、
そういったアシスタントになったこともない、
端から見ればズブの素人に近いわけで。
とは言え、ミックスし初めて既に歴5年。
幸いなことに今まで一度も
ヘタクソとか素質がないと言われたことはなく、
耳も鍛えられるし知識も経験も得られると思い、
自らに鞭打ってやっている。

それにやっぱりお金。
今、出したい&出すと決まっている音源がかなりあるので、
それら全部をプロにお任せするとなると、
それこそもう二度と制作活動なんてできないくらいの投資額。
もちろん質の高い音源を出せば、
それだけ還りも大きくなる可能性は高まるわけだが、
その元手がそもそもない。
音楽はなかなか儲からん。

つまり、
「絶対にプロにやって頂いた方が良いが、
自らのためと経費削減のため、自分でこなしている。」
といったところ。

だがしかし、俺がミックス作業をする上で、
致命的に向いてない要素が以下。

・耳の特性
俺の耳は高音を拾い易く、そしてそれを痛いと感じてしまう。
他の誰も気にしていないのに俺だけなんてしょっちゅうだ。
加えて俺の耳は疲れ易い。
作業中どんどん聞こえが悪くなってくる。
とっとと的確に進めて終わらせるか、
長めに耳休憩を取りつつノロノロやるしかない。

・完璧主義
これ、な。
完璧なのは素晴らしいことだが、
完璧主義ってのは褒められたものではない。
どこかで潔く踏ん切りをつけることが、
この作業には絶対必要だ。
微細な調整を繰り返している内、
他の欠点やバランスの悪い箇所を見付けてしまい、
そこから伝播して結局全曲やり直す…
なんてのが頻発し、
個人作品ならいざ知らず、
バンドやユニットとなれば当然、
メンバーや相方がいるわけで、
それだけ何度も聴いて確認してもらうことになる。
仕事としてだと、今度は一発勝負だと緊張する余り、
なかなか作業を止められない。
その内、根本的に方向性を変えてしまい振り出しに戻し、
そうしている内に耳は疲れて判断がつかなくなってくる。
だから、ミックス作業に完璧主義は御法度だ。
「あれ?もうこれでいいんじゃん?かっこええやん?」
そう思った時に、素直にケツを捲るのが最善なのだ。
と、ここまで書いているにも関わらず、
実際、作業に入ると自制が効かないのである。
笑えない癖である。

さて、自分の脳内整理と反省のため、
抱えている案件について簡単にメモ。

1.usual name BEST
年内、サイトのリニューアルと共に
全三枚構成でリリースする予定。
数ヶ月を費やし、昨日やっと終わった。

2.新バンドの1st ALBUM
遊びで始めたが、手応えを感じ、
結局マジになってしまったバンドの音源。
昨日、相方に「完成した!飲みに行こう!」
とのたまった後、ストリーミング上で聴き直したところ、
どうにも納得いかず再び作業に戻る。
相方にも再度チェックを頼むとメールし、
申し訳なさでどこか遠くへ逃げたい気分に。

3.ゲームのサントラ
こちらも遊びからマジになってしまった系プロジェクトで、
ゆるゆるダラダラと進めて行くつもりだったが、
わけあってプラン変更、
とっとと曲を仕上げなければならん状況に。
ミックスどころか、そもそも曲数も目標に足りてない。

4.仕事
今現在、仕事として、
ミックスまでこなす必要があるのは二件。
どっちもすっごくハードルが高い。

5.ソロ作
少し前にソロでノイズ作品出したら、
「ウチで是非」って声掛けてくれたレーベルがあり、
どうせなら何か作りたいなと考えている。
考えている、が…。
ネタ、意欲、近況を思うと手が付けられない。

こんなところか。
パッパラー。