中村修人 / Nakamura Syuto

音楽活動報告他諸々を書き殴る

熊谷聖司「オーラクマガイセイジ」とNECRONOMIDOL「BEYOND THE RED」、終わりました。

物凄く頑張りましたと言い切れるくらいに頑張った案件が二つありまして、それらが最近ほぼ同時に終わりましたので、記念にブログを書いておこうと思います。

オーラクマガイセイジ、終わりました。

会場は吉祥寺book obscura、写真家である熊谷聖司さんの写真集「オーラクマガイセイジ」のフィルムをアナログな映写機を用いて次々と切り替えつつペーパーに映し出し、ギタリストのタカスギケイさんと俺が即興で生演奏を付ける、そんなイベントをやりました。
※イベント前に書いたブログ↓
当日はお客様満員御礼に加え、演奏も自己評価で及第点以上、打上でも勉強になるお話を頂き、素晴らしい一日になりました。

私、滅多に緊張しないのですが、この日は…というか前日から緊張してまして、本番が終わった時には気が抜けてふらついたほどでした。
長くお付き合い頂いている熊谷さんですが、この度初めて企画名に自分の名前を隣に並べられたのが光栄でしたね。
だからこそこれまで以上に不甲斐無い結果にしたくありませんでしたし、我々の間柄を更新できるような機会にしたかったのです。

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いやしかし、この写真はヤベーな。
本番中、俺がソロをとっている際にタカスギさんがスマホで撮ったものです。
右下に機材と共に写っているのが俺の手ですね。
打上にて熊谷さんが教祖様と呼ばれだしたのですが、それも納得の状況。
SNSや口頭で凄いものが観れたとご報告して下さる方も多く、このイベントの一端を担えたことを心から嬉しく感じました。

これまで俺が経験してきたスライドショーライブでは、PCから自動で再生される画像に対して音を付けていくという形式でしたが、今回は熊谷さんが自ら映写機を操作し、フィルムの切り替え、サイズやフォーカスの変更をリアルタイムで行うことにより、完全にパフォーマーのひとりになっていたことがとてつもない刺激になりました。
演奏と映写の相互関係が“生”で渦巻いて、今までに経験したことのない高揚感と緊張感を得ました。

加えて、俺が尊敬してやまないギタリストのタカスギさんをお迎えすることができ、何年もお会いしていませんでしたが、本番中に「やっぱりすごいな、この人」と何度も実感しました。
正に“包み込む音”を奏でる唯一無二の御方です。

また終演後、あるお客様に「中村さんはどうやってその場で音を選んでいるのか。なぜ即興にも関わらず環境を素早く調整するような演奏ができるのか、その内にお話が聞きたい。」とのお言葉を頂いたのですが、それらについて自分でも把握していない、というより的確に言語化できないことに気が付き、最近、必死に考えています。

とにもかくにもイベントは大成功。
大変お世話になっているBOOGIE GRAPHIXの高松憲司さんもお越し下さり、熊谷さんとタカスギさんにご紹介できたのも本当に嬉しかったな…。
会場のbook obscuraも写真集専門書店でありながら“なにかしたくてたまらなくなる雰囲気”に満ちている魅力的な空間で、常連さんが多いのも当然ですな。
熊谷さん、タカスギさん、book obscuraの皆様、お越し下さったお客様、本当にありがとうございました。

で、なんと次があるんです。
今度は新宿ゴールデン街の「ナベさん」というお店。
6月9日(土)、詳細は追って告知します。

 

BEYOND THE RED、終わりました。

監督:佐々木勝巳、主演:NECRONOMIDOL、BGM:usual nameの短編映像作品「BEYOND THE RED」の最終回であるEPISODE 4が5月12日にYoutubeにて公開され、今まではここぞというネクロ魔ライブでしか上映されなかった限定映像コンテンツが全話いつでも観れる様になりました。

※EPISODE 1~3は下記の公式Youtubeへどうぞ。

あくまでも最終回がアップされたというだけのことであって、我々BGM制作班の仕事としてはとっくに終わっていたわけですが、編集に立ち会ってるわけじゃないのでどの曲がどう使われるのか観るまで分からんのです。
なので毎回アップを楽しみにしておりました。
初回公開までは「本当に俺らが作ったもんが使われるのか?」という不安と戦うことになりますしね。
「そんなの既に雇われてんだから当然使われるだろ。」と思うかも知れませんが、意外とそうでもないんですよ。
使ってもらえると決めて掛かって作った曲が使われないというのは時々あることです。
その点、今回はガッツリ使って頂けて感動しました。
初回公開時のブログも貼っておきます。

いやぁ…制作中、死ぬ気で頭を働かせた甲斐がありましたね。
監督からも正に欲しかった音ド真ん中でしたというありがたいお言葉を頂きました。
動画のコメント覧にもちょこちょこ褒めて下さってるのがあるし、作り手冥利に尽きますな。

ネクロ魔の皆様、関係者の皆様、お疲れ様でした。
佐々木監督、関わらせて下さってありがとうございます。
我々、BGM班も振り返ってみてなかなかの仕事をしたと自画自賛
またこのチームで仕事したいっす。

【BGM STAFF】
Music by usual name
drum,noise,mix / 中村修人 (usual name)
bass / 加藤学 (usual name)
guest guitar / 奥隆史
guest piano / 高橋洋
recording / 佐藤信